屋上庭園 茶庭工事スタート
こんにちは。
幹制作所 代表の井村幹仁です。
今月から屋上庭園の茶庭工事が始まりました。
まだ茶室が出来上がっていませんので、大工さんや左官屋さんのお邪魔にならぬよう、できるところからのスタートです。
先ず取り掛かったのが竹垣(穂垣)の骨組みと茶室土台付近に据える差石(さしいし)です。
差石とは壁面の下、束石と束石の間に据えてあるゴロタ石のことです。
差石は茶室下の通気を通す場所となっており、また茶室と茶庭をつなぐ重要な役割を持っています。
最近ではコンクリート基礎の上に茶室が建っていることがほとんどなので差石自体が通気の役割をこなすことはなくなってしまいましたが、ここの屋上庭園の茶室のように古来の束石の上に独立する技法では十分に役割を果たします。
また、細かいことを言えば茶室の下の部分、差石の上の部分にあたる部材によって差石の据え方が変わります。
つまり部材が巾木の場合、壁止めが竹や写真にあるナグリの場合は据え方が違うのです。ここでは少し専門的なお話になってしまうので略しますが、安土桃山時代、更に前から続く歴史において決まりごとのようなものは多々存在しますが、重要なことは主人である亭主が「楽しめる茶庭」であるべきだと感じます。それが昔から言われる数寄者という方なのでしょう。
基本があるからこそ崩せるわけで、これは音楽などにも言えることだと思います。
ちょっとお堅いブログになってしまいました。(-_-;)
これからも茶庭工事の現況報告もちょいちょいしてまいりますのでこれに飽きずぜひ見てやってくださいm(__)m
では今回はこの辺で。
また次回♪
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