露地(茶庭) 屋上庭園の庭づくり 完成です
こんにちは。
幹制作所 代表の井村幹仁です。
幹制作所では「time=時間」「smile=笑顔」「enjoy=楽しむ」をテーマに庭づくりを制作していおります。
それはただ庭を制作して満足を求めるのではなく、暮らしの中で、より笑顔の時間を増やし、より楽しい時間を増やす。
幹制作所の庭づくりは笑顔で楽しい時間を過ごすための手段であり道具です。皆様と一緒に創り上げていく庭づくり、一緒に楽しみましょう(^^♪
今回は昨年末より作庭していました屋上庭園の庭づくり、露地(茶庭)が完成したご報告です。
ギャラリーでこの屋上庭園の庭づくり 露地(茶庭)の写真をアップしていますので是非ご覧ください!!
さて、露地(茶庭)と聞くと身構えてしまう方が多いと思いますが、露地(茶庭)は日本文化独自に生まれた庭であり、庭づくりの基本が沢山詰まっているのです。
私が主に手掛ける雑木の庭づくりと見た目はかけ離れていても、趣旨は変わりません。もともと茶庭も世俗の塵を払うため、山に庵を建て、自然の中に身をゆだねながらお茶を点てる。そんな境地で生まれたものです。(お茶の歴史からさかのぼると禅僧の修業や中国からの文化である闘茶など解説がとても増えるのでここでは割愛します)
さて露地である茶庭は茶室がなければ成り立ちません。茶室は基本数寄屋大工さんが建てます。(お寺などは宮大工さん。簡単な違いは数寄屋大工さんは自然木を扱うことが主戦場です。製材しない丸太そのものを扱います。曲がっていたり、一部欠けていたりととても侘びた雰囲気になります。一方宮大工さんは製材された四角い材を使うことが主戦場となります。ピシッと建てられたお寺などは荘厳な雰囲気が出ますね)
この茶室なんですがとっても高価です。笑
一般の方になかなか手が出せない価格です。
でも皆さん、ここで誤解をしないでください。きっと金持ちの道楽!などと思う方がいらっしゃると思いますが、その考え方は少し違うんです。先ほどもご説明しましたが茶室・露地(茶庭)は日本独自の文化です!!つまり何が言いたいかというと、茶室・露地(茶庭)を建てられるお方は日本文化を未来に伝承しているということになります。その伝統・技術・文化を。もしこのような方々がいらっしゃらなければ日本文化は絶えますね、間違いなく。資金のある海外の方が独占したり作ったりして日本の独自文化は薄れていくでしょう。
職人目線でお話をしても同じことです。作れる方、作ったことがある方、どんどん減っていきます。技術の継承がままならなくなります。つまり作れる会社はその市場独占していきます。そこでは技術の継承は出来ます。しかし競争が無くなると退化します。よくある「昔の人は凄いな~」ってなってしまうんです。
そのうちコロナが収まり、グローバル化がさらに進むでしょう。少子高齢化の日本は日本独自の文化をもっともっと大事にすることが重要になることだと思います。
冒頭でも書きましたが茶室・露地(茶庭)には庭づくりの基本となる要素がたくさん入っています。私もまだまだ勉強の身です。しかし特にこれからの若い庭師には茶室・露地(茶庭)にもっと興味を抱くと良いでしょう。なぜ燈籠がうまれたか?なぜ燈籠が庭に使われるようになったのか?そもそもなんであんな形をしているのか?
全ては歴史であり古典が教えてくれます。
伝統文化の重要性がここにあるのですね^_^
何事もまずは基本から!ですね♪
以上、露地(茶庭) 屋上庭園の庭づくり 完成です でした
ではまた次回♪
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