雑木の影絵遊び 窓と庭
こんにちは。
幹制作所 代表の井村幹仁です。
幹制作所では雑木の庭づくりを中心に山野草を使った庭づくりなど四季を感じる、自然を感じる庭づくりをご提供しております。
そこで今回ご紹介するのは、「窓」の景色です。
庭づくりにおける「窓」は当然重要な項目で、よく話に上がる「フレーム効果」(窓枠を絵画のフレームに見立て、窓から見える景色を一枚の絵画にように見立てること)などありますが、今回ご紹介する「影絵」は逆転の発想です。
基本的に、窓は住宅の中から外に(庭に)目線を向けての景色づくりとなりますが、この影絵遊びは自然が映し出す姿、つまり外の景色を住宅の中に取り込む景色のことです。
太陽という自然のエネルギーが雑木の庭の木々を照らす。その影を自然素材である「和紙」という日本独自の障子を伝わり我々の意識に、生活に入ってくるのです。
全て自然素材の賜物から生まれる「影絵」
これだけで日本人という生まれながらに美的センスを内に秘める人種にはご馳走そのものです。
この写真で見る影絵の正体は「アカマツ」。
日本の雑木林を代表する樹木の一つ「赤松」です。雑木の庭づくりには重要な役割を果たすアカマツはその赤い肌から名前の由来が来ています。
富士山麓のアカマツ林、北杜市で見るアルプス山脈を背景に立ち並ぶアカマツ林。私の好きな景色です(^^♪
アカマツは先駆性樹木と言われる樹種。荒れ地に最初に生える樹種。その後コナラなどのブナ林を形成していく様はまさにご馳走の景色。
つまり雑木の庭づくりのお手本なのです。
垂直にそびえたつ赤い肌のアカマツ、そのアカマツから逃げるように幹をくねらせ陽を求める雑木たち、ここに雑木の庭づくりの基本が埋まっているのです。
ここでピンときた方は玄人。
雑木林には行ったとき、アカマツは葉の付ける上部に目をやらなくてもアカマツと分かる。なにせ幹が特徴だから。
何が言いたいかというと、雑木の庭づくりにおけるアカマツの重要性、使い方は幹にあり、枝や葉は二の次に来るもの。だって雑木林でのアカマツは下枝はありません。全部淘汰させ、生存競争は上部で行うから。下部の生存競争争いは雑木たちにあげてしまうのです。
自然の摂理は雑木の庭づくりのお手本。よく観察し、良く感じる。そしてこの要素を人間界の世界と融合させる。ここが庭づくりの重要ポイント。ただ自然でいるわけにはいかない。
それが雑木の庭づくりなんです(^^♪
簡単な説明ですが今日はこの辺で。
以上、雑木の影絵遊び 窓と庭 でした!
ではまた次回♪
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