作庭後12年目の雑木の庭づくり剪定管理
こんにちは。
雑木の庭づくりをメインに作庭する幹制作所 代表の井村幹仁です。
本日は作庭後12年がたつ雑木の庭づくりの剪定管理についてです。
雑木の庭づくりはまるで山の中に居るような、風を感じ木漏れ日を受け、四季を楽しむ庭づくりです。
そんな雑木の庭づくりには作庭後とても重要な要素があります。それは剪定管理。
何故ならば雑木の庭とはほかのどのお庭づくりと比較しても木々の成長が圧倒的に早いです。伸びれば切る。これは当たり前の原理ですが、雑木の庭づくりの良さは自然を感じること。枝先が風に揺れ木漏れ日が踊るような自然樹形を保たなければ意味を成しません。
簡単に言うと、街路樹。自然樹形のまま残っているところはなかなか存在しません。ブツブツに切られ木々の自然樹形は見る影がありません。(これに関しては施工業者ではなく国や地方自治体の方向性の問題です。制度に問題があるのです。)
せっかく作った雑木の庭、いつまでも自然樹形を保ち心地よい日々を過ごしてもらうのが我々の仕事です。
ではどのようにしたら成長の早い雑木の木々の成長を抑えるのか。どのように剪定管理をするのか。
先ずは木々が成長する仕組みを理解する必要があります。
今回は剪定技術に限った話をし、土壌に関してはいったん保留とします。土壌はとても大切なのでまとめきれませんのでまた次回。
まず木々に限らず植物が成長する要素で大事なのは「光合成」です。植物は日光を葉で受けでんぷんなどの養分を作っています。これが光合成の仕組み。植物が成長するに重要な要素です。
分かり易く簡単に説明すると、いかに光合成量を減らせるか。となります。
つまり、光合成をする葉の量を減らし、尚且つ美観をどれだけ保ち、それだけに留まらず一年後に年後を見据えて枝を落とすかとなります。
葉を減らすかと言って、枝先ばかりいじるのではなく、風が揺れるように葉をできる限り減らす。1年後2年後3年後の主役となる枝を見つけ、大事に育て世代交代を図る剪定。
大事なのは世代交代です。
これを意識した剪定が美観も保つ成長を抑える剪定になるわけです。
ここで大事になるのは土壌の話。土壌が良くなければ剪定によって気が悲鳴を上げます。
土壌を良くし、世代交代をさせる剪定管理。これを心がけることが良いと思います。
言葉では難しいので写真を見ていただきます。
剪定前
剪定後
いかがでしょうか?
何となく伝わって頂けると嬉しいですね(^^♪
以上、作庭後12年目の雑木の庭づくり剪定管理 でした。
ではまた次回♪
引き続き幹制作所では庭師を志すスタッフを募集しています。
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